群馬県高崎市緑町 高山眼科 緑町医院
027-361-6888

高崎駅前 ラ・メルセ3F 高山眼科 駅前医院
027-327-3366

高山眼科 緑町医院
027-361-6888

高山眼科 駅前医院
027-327-3366

翼状片
よくじょうへん

網膜色素変性 ≪ ≫ ドライアイ

翼状片とは

白目の表面を覆っている半透明の膜を結膜と言います。この結膜の下にある細胞が異常に繁殖して、目頭のほうから黒目(角膜)にかけて三角形状に入り込む病気が翼状片です。
結膜には血管が多く存在しているため、血管のない角膜に入り込むことで黒目が充血したように赤く見えます。こぶができたように腫れますが、悪性ではありません。白目の一部が黒目に伸びてきたように発生するので、鏡で見ればすぐにわかるでしょう。翼状片は両目に発症することもあります。
翼状片が起こる原因は明確にわかっていませんが、紫外線が関係しているのではないかと考えられており、高齢者に多くみられる病気です。

翼状片の症状

翼状片は外見的な症状のほかに、目立った初期症状はみられません。しかし、症状が進んでくると炎症部分が盛り上がってくるので、まばたきをするたびに炎症部分をこすってしまうため、目がゴロゴロとしてきます。これは、慢性的に違和感のある状態です。
また、炎症により充血が起こるので、目が真っ赤になります。結膜のない黒目(角膜)に血管が多い白目が入り込んでいるため、黒目も充血したように赤く見えます。ただし、痛みは感じません。
症状が進行すると、白目が黒目(角膜)に侵入した後に収縮することがあります。そのとき、角膜がひっぱられることにより角膜にゆがみが生じ、乱視を引き起こしてしまいます。また、裸眼視力も低下します。
さらに翼状片の症状が進行すると、白目が黒目の中心(瞳孔領)を覆ってしまうことがあるので、見た目の変化にも注意が必要です。このように黒目の中心まで白目が侵入してしまうと裸眼視力だけでなく、矯正視力も低下してしまうため、手術をして視力を回復しなければなりません。ここまで放置されるケースはあまりありませんが、見た目の変化や視力低下の症状が現れるような場合は、早めに受診することをおすすめします。

翼状片の治療方法

点眼による治療

充血や異物感が強くなってきたら、点眼治療を行います。炎症による充血の場合、炎症を抑える作用のあるステロイドなどの点眼で充血が少なくなる可能性があるでしょう。
ただし、点眼はあくまでも充血や異物感といった症状を軽くするための対症療法です。点眼治療で翼状片が小さくなるなど、治癒することはありません。

手術

手術をしても翼状片は再発するケースが多い病気です。若い人ほど再発率が高いといわれています。翼状片の手術は、再発をいかにして防止するかが課題となっています。翼状片の手術は基本的に入院する必要はないので、日帰りで受けることができます。手術の方法によって異なりますが、手術は15~25分ほどで終わるでしょう。ただし、患者の容態や病院によっては一泊の入院が必要となるケースもあります。
両目に翼状片がある場合は、二度に分けて手術を行います。一度に手術をすると両目に眼帯をしなければなりません。また、片方の目を手術して安全を確かめるという意味もあります。翼状片の再発を防ぐためには、切り取った結膜部分に正常な結膜を縫い付ける「自己結膜移植術」が有効です。この自己結膜移植術を行うと、再発率を数%から10%くらいにまで下げることが可能です。

 

網膜色素変性 ≪ ≫ ドライアイ